○参考人(平田仁子君) 現在、何基か原子力発電再稼働しておりますが、既存の設備が十分ございます。これを運転していくことによって、既存のというのは原子力以外の火力の、主に火力の発電設備でございます、これをもって私たちは、三・一一の直後を除けば停電なく電気を供給することができております。ですので、ここから再稼働に戻ることなく、脱石炭、そして脱原発を両方実現することはできると考えています。
○参考人(平田仁子君) 本日は、このような機会をいただきまして、ありがとうございます。 私は、まず、気候変動の話から始めさせていただきたいと思います。(資料映写) この世界地図、御覧いただきたいんですが、二〇一七年に起こった人の移動、すなわち住む場所を奪われて移動を迫られた人の数を示しております。オレンジは紛争で、青が災害が要因で起こったものです。アフリカや中東では紛争が要因の方が多いのですけれども
○平田参考人 一つは、パリ協定を受けて、これから化石燃料依存から大きく脱却しなければ実現できないような目標を掲げた、そこに日本も含めて合意したということでありますが、この気候変動問題に対して世界が約束したことへの認識がまだ薄いのかなというふうに思います。つまり、気候変動問題への認識、そしてリスクとしての認識が、日本の政策あるいは日本の経済活動の中に十分落ちていないのではないかと思います。 高効率の
○平田参考人 ありがとうございます。 パリ協定から戻りまして、地球温暖化対策計画の議論を審議会等でされているのを拝聴してまいりましたけれども、私が驚いたのは、長期目標が明確に設定されたパリ協定ができた後、最も議論が活発に行われたのが八〇%という日本の目標を計画に記載するか否かという議論で、むしろそれを書かない方がいいというような、あるいは二度目標ということも含めて書かない方がいいというような意見を
○平田参考人 本日は、意見陳述の機会をいただきまして、まことにありがとうございます。 私の気候ネットワークという団体は、一九九八年、気候変動枠組み条約第三回締約国会議、COP3を機に設立されたNPO法人でして、地球温暖化、気候変動対策を市民の立場から進めるということで取り組んでおります。ここで審議されております地球温暖化対策推進法の制定も一九九八年ということで、京都議定書がきっかけで生み出されましたので
○参考人(平田仁子君) 長浜議員、御質問ありがとうございます。 確かに、ちょっと省エネルギーについては余り十分お話しすることができませんでしたけれども、非常に重要なポイントを御指摘いただきました。 IEA、国際エネルギー機関においても、日本だけではないんですけれども、省エネルギーの可能性、そしてそこにまだ手が着けられていないところに非常に注目が集められています。その中で最も効果的でかつ未着手なのがまさに
○参考人(平田仁子君) 二之湯議員、大変重要な御質問ありがとうございます。 お手元にカラーのパワーポイントの参考資料をお配りしまして、その辺の大きな動きをお伝えしたくて幾つか資料を付けております。 例えば三ページ。ミッション・イノベーションという、こちらの写真には左から四番目に安倍総理大臣も写っておりますけれども、五年間でクリーンエネルギーへの研究開発の投資を倍増させるということを日本も含めて約束
○参考人(平田仁子君) 本日は、意見陳述の機会を頂戴いたしまして誠にありがとうございます。 私は、平田仁子と申します。NPO法人気候ネットワークといいます、気候変動の問題に取り組み、その解決を目指す民間団体の理事をしております。私がこの問題に関わり始めたのは一九九六年頃でしたので、以来、NPOとしてこの問題に向き合って今年で二十年目になります。 気候ネットワークという団体は民間の小さな団体として